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追憶

Wgirl3先週の土曜日から夏休みに入って、早いものでもう一週間…
あっという間に時間が過ぎてしまいました
暑くてどこへも出かける気になれず、引きこもっています
そして、すっかり夜型の生活になってしまいました

もともと寝つきが悪いのですが、
最近床につくと、子供のころのことばかり思い出して、
ひどくすると泣き出してしまいます

つらい思いでじゃなくて、幸せな温かい思い出、
かわいがってもらった懐かしい人たちの顔、声、
大好きだった犬や猫たち…
次から次へと思い出して、涙が止まらなくなります

なんでだろう?
主治医はやはり「うつ状態」なのだと言いますが…

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子供のころ住んでいた家は古い社宅でした
隣に美容院があって、そこのご夫婦には子供がなかったので、
私は毎日その家に遊びに行っていました
クリーム色の犬がいて、猫も何匹かいました
2階に行くと熱帯魚の水槽があって、
物干しに出るとサボテンがたくさんありました
それから木の古いオルガン…鍵盤が2段になってて
足ペダルがついてるエレクトーンみたいなの
私の家にはない大きなソファがあって、
そこへ座って撮ってもらった写真があります

私は幼稚園に上がる前からその家に遊びに行ってました
おままごとの道具を全部持って
「おばーちゃーん、あーそーぼー!」と毎日行くんです
そして、犬のロコちゃんをお父さんにして
おままごとをしました
おばちゃんとおやつを食べながらテレビを見たり、
近所に一緒にお買い物に行って親子に間違われたり、
庭の花木の手入れや、鉢植えの水やりを手伝ったり、
美容院にお客さんが来ると、私はおばちゃんの助手になって
ロットを渡したり…
いつも髪をきれいに切ってもらって、
鏡をのぞくとおばちゃんもにこにこしている
楽しくて楽しくて、毎日が楽しくて

夏は夕涼みをした
アイス食べながら花火をしたり

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おばちゃんに最後に会った日のことを思い出します
久しぶりに実家に帰って、会いに行った日のこと
変わらない笑顔で迎えてくれた日のこと
おばちゃんの家は少し増築されてて屋上ができてた
ふたりで屋上に上がって、町を眺めました
私が住んでいた家はもうなくて
駐車場になっていました
昔あった柿木も、枇杷の木ももうなかった
ふたりで変わってしまった町をながめて
おしゃべりをしました
何を話したのかはっきり覚えていません
でも、うれしかった
私が大人になっても、まだそこにいてくれたことが
私の思い出がそこにまだあったことが

それからおばちゃんが亡くなりました
私はお別れに行きました
子供のころ一緒に過ごした部屋に
おばちゃんは横たわっていました
静かに眠っているみたいだったけど
もう私のことを呼んでくれない
涙が止まらなかった
お葬式に行っても、まだ信じられなくて…

私の小さい頃の思い出が消えてしまったような気がしました
おばちゃんと私だけの思い出が
たくさんの思い出が、私が覚えていないことは
もうおばちゃんが持っていってしまった

それからもう何年も経つのだけど、
最近そんなことをまた思い出しては泣いています
私は幸せな子供だった
十分に愛されていた
たくさんの愛しいものに囲まれて
毎日夢中で遊んでいた

もう二度と戻れない、帰ってこない
私の記憶の中だけに残っていること
こいうことが増えていくことが
歳をとっていくということなんでしょうか
この大きな喪失感
それを埋めるものが私にはないのです
不幸せなわけじゃないけど
不満があるわけじゃないけど
喪失感が消えません

夏休みでヒマなのが余計よくないのでしょうね
部屋を片付けようと思うのですが、
そうするとまたいろいろ思い出してつらくなるのでした
どうしたものかな…
ま、もう夏休みも終わりつつあるけど

Baby7_2

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