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Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

先日BSプレミアムで放送していてなにげなく録画しました。
私はダンス・舞踏にそれほど興味を持ったことはありませんでした。
ずっと昔にクラシックバレエの公演を一度だけ観に行ったことがあるぐらい。
そんな私はピナ・バウシュの名前は聞いたことがあっても、
彼女がどんな人でどんなダンスをしていたのか全く知りませんでした。
予備知識ゼロでこの映画を観ました。
それなのに全然飽きませんでした。
なぜだろう?

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「言葉で表せないことってある。想像してもらうことが大事。
言葉で言い表せない何かを感じ取ってもらうのがダンスの原点」
そんなピナの言葉から始まる冒頭。
ステージに敷き詰められた土の上で、男女のグループが激しく踊る。
私は、特に女性の力強さに引き付けられた。
何かを自分の方に引っ張りよせるような腕の動き。
不安、おびえ、戸惑い、恐怖…。


モノレールに白いドレスの女性が乗ってくる。
まるで鉄でできているロボットみたいな動き。
白いクッションをハイヒールで踏みつけ、
掴んで平手打ちしたり、
お尻で座席に押し込んだり。
笑ってしまう…こんな人って確かにいる!
素敵なはずのドレスはなんだか甲冑みたいだし、
ハイヒールもエレガントではなくて暴力的(笑)
座席に座ってすましているけど、正体は…?


一列に並んで身体検査を受けているみたい。
カットが変わると、みんな歳をとっている。


頭と肩と肘と手首に木の枝を載せて歩く男性。
どうして枝が落ちないのだろう。
まるでこの人が木になってしまったみたい。








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土や水のある舞台で躍動するエネルギー
ときにシリアスで、ときにユーモラスな動き
あらゆる感情ではち切れそうな肉体。


腰をロープでつながれている女性が
右に左に半円を描いて走る。
最初は、ロープから逃れようとしていると思った。
その後、身体は前傾していき、
腕は高く掲げられ、動きが止まる。
ロープでつながれていることで成り立つ姿勢だ。
最初に感じた窮屈さ、不自由さと
そこから変化していく感覚…この自由さはなんだろう。
自分を縛り付けているロープが与えてくれる自由…!

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ここからは直接映画とは関係ないんだけど、近頃考えていること。
「お身体の不自由な方」って言うけど、本当だろうか?
不自由なのはなんだろうか?
確かに私は脚が上がりません、開きません、
だからできないことたくさんあります。
機能的には不自由と言える。
しかし、そこが本当に問題なのか?


股関節が悪いなどとよく言うけど、
私の股関節はちっとも悪くないと思う。
機能的な不自由はあるけど、悪くはない。
それは私の股関節のせいじゃない。
だって生まれつきだもの。
これが私の股関節だもの。
変形してるのは事実だけど、
治らないのも事実だけど、それは少しも悪いことじゃない。
私も、私の股関節も、少しも悪くない。


近頃、よく考えることです。




Mono48




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